手は口ほどに、キレイを語る。

パソコン画面に向かいながらキーボードをたたいていると、
横からスッと手がのびてデスクにコーヒーカップが置かれた。
「ひと息いれたら?」同じ職場の先輩だった。
「パソコンをにらみつけていたわよ」と笑いながら、
自分自身もコーヒーカップを手にしていた。

やさしい気づかいに感謝したのはもちろんだけど、
それ以上にハッとさせられたのは、カップを差し出した手のきれいさだった。
冬のこの時期でも、かさつきのかけらもない。
指先までしっかりなめらかで、爪もきちんと手入れされている。
コーヒーを飲むしぐさまで、なんだか優雅に見えてしまうくらいだ。

メイクやファッションに気をつかっている人は、
目をひくし、とても素敵だと思う。
でも、荒れてかさついた手を見せられたら、やっぱりがっかり。
逆に、手のきれいな人は、ほどほどのおしゃれでもなんとなく感じがいい。
すべてに行き届いている、そんな印象を与えるからかもしれない。
そう、手の美しさは、
その人の暮らし方や心の中まで映している気がしてしまうのだ。

「まめにハンドクリームを塗るくらい、あとはときどきハンドバス」
さらりと言った先輩のことばに、興味津々。
その日、家に帰るとさっそくハンドバスを試してみた。
お湯に手を浸すと、冷え切った手がじんわりとあたたまっていく。
柔らかさが戻った手には、ハンドクリームもすうっとなじむ。
ゆっくり時間をかけて、念入りにマッサージ。
指先までなめらかになった手に、思わずにんまり。
しかも、手を意識すると、ちょっとしたしぐさも丁寧になるみたい。
たまには、じっくり手と向き合うのもいいかも。
ま、普段は「まめにハンドクリーム」くらいが精一杯だと思うけど。

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