ひまわりのメッセージ。

連日の暑さでさすがにぐったりしてしまい、
冷房の効いた部屋にこもっていた休日の午後、突然ひまわりの花束が届いた。
誕生日でもないし、花をもらうようなおめでたいことも特にない。
いったいどうして?

贈り主は、今年の春から転勤で地方に行ってしまった彼だった。
花なんて贈ってくれるタイプじゃない。「突然、どうしたの?」
メッセージを送ると、「別に意味はないけど」とあり得ない答え。
「夏バテ気味だと言ってたし、ひまわりって元気が出そうだから」
そんな気の利いたこと、今まで一度もやってもらったことはない。
なんかイヤな予感。結局、8月は休みがとれず会えなくなったと白状した。
やっぱりね。わかりやすすぎる!ま、ひまわりに免じて許してあげるけど。
理由はどうであれ、花をもらうのはすごく嬉しいから。
真っ青な夏空がよく似合う、鮮やかな黄色。
まっすぐに顔を上げ、力いっぱい咲く大きな花。
真夏の太陽を思わせるその姿は、見ているだけで確かに元気が出る。

後日友人に、彼から言い訳のように花が届いたこと話すと、ひまわりの
花言葉を知っているかと聞かれた。ひまわりは、漢字で書くと「向日葵」。
太陽の動きを追いかけて、朝は東、昼は南、夕方は西へと花の向きを
変えることからその名がついた。つまり、ひまわりはいつも太陽の方を
向いていて、太陽だけを見ている。そんなことから、花言葉は
「あなただけを見つめている」。きっと彼は、「遠く離れていて
なかなか会えないけれど、いつもキミだけを見ている」というメッセージを
込めたに違いない、というのだ。胸がキュンキュンするような、いい話。
信じたいところだけど、彼がそんなロマンチストだとは思えないなぁ。
念のため、花言葉を知っているか聞いてみると「知らん」と即答。
逆に「何か悪い意味でもあった?」と心配する。やっぱりね。
がっかりするというより、ちょっとホッとしたりして。
だって、そういう無頓着で正直なところが、好きだから。

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