もうひとつの顔を、選ぼう。

そろそろ、あちこちから花粉症の話題が聞こえてくる季節。
毎年悩まされている友人は、この時期だけコンタクトをやめて
メガネをかけることにしたという。涙でコンタクトが曇ってしまうし、
メガネなら花粉が目に入るのを防げるからだそうだ。
そんなわけでメガネを新調したいので、買い物につきあって欲しいといわれた。

フレームの形はもちろん、色、太さ、素材など、いざ選ぼうとすると
あまりにも種類が多くて試着でさえ迷ってしまいそう。
せっかくだから、トレンドのクラシカルな大きめフレームが欲しいという友人。
なのに、さっきから試してみてはやっぱり似合わないとがっかりしている。
すると、「メガネのかけ方のせいではありませんか」とショップスタッフ。
メガネには、正しい位置というものがあるそうだ。
縦の幅があるメガネの場合は、黒目が上下のフレームのセンターより少し
上になるように。逆に狭い場合は、黒目がちょうどセンターになるように
かけるのが正しい。上すぎれば間が抜けて見える。
下すぎればフレームと目が重なって目力が弱まってしまうらしい。
アドバイスどおり、黒目の位置を合わせてメガネをかけなおした友人。
確かに印象が違う。ぐっと似合うようになって、彼女も満足そうにニンマリ。
「いつでも正しい位置にかけられるように、メガネはしっかりフィッティング
しますよ」そういわれると、勢いづいて次々とメガネを試しはじめた。
お茶目顔、華やかなモテ顔、仕事デキル顔。メガネを変えるたびに印象が変わる。
今までメガネをかけているイメージが全くなかったはずなのに、違和感がない。
むしろ、かけている方がなんだか魅力的に見えるから不思議だ。いつもキリッと
知的なイメージの彼女は、結局お茶目顔のボストンタイプのメガネを選んだ。
「花粉のおかげで、ちょっと発見!」と笑う。
メガネって新しい自分を演出できるんだね。

気がついたら、彼女と一緒に自分もあれこれメガネを試していた。
花粉症じゃないけど、たまにはコンタクトをやめるのもいいかも。
普段ぼんやり顔の私は、ちょっとデキル雰囲気をかもし出すウェリントンかな。

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