時間という、ギフト。

気持ちのいい天気に誘われて公園でまったりしていると、
小さな女の子が隣のベンチに駆け寄って、
「プレゼント!」と言いながら摘んできたタンポポを差し出した。
母親らしき女性が、やさしい笑顔で大切そうにそれを受け取る。
そういえば、もうすぐ母の日だ。
子どもの頃は、幼稚園で描いた母の似顔絵やら
おこづかいで買ったカーネーションなんかを無邪気にプレゼントしてたなぁ。

大人になってからも、ストールとかお財布とか、
毎年あれこれプレゼントしてきたけど、最近はちょっとネタ切れ状態。
去年はものすごく悩んで、本人を買い物に連れ出した。
好きな物を母自身に選んでもらうことにしたのだ。
最初は「欲しい物なんてないわよ」なんて言って
娘にねだるのを照れくさそうにしていたが、
そのうちに、実は気になっていたお店があるとか、
オシャレな日傘が欲しかったのを思い出したとか、スイッチが入ってきた。
結局、朝から一日中あちこち歩き回ったうえに、お茶して、食事して。
久しぶりに、ふたりで本当によくしゃべった。
なのに、気がついたら母にまだ何もプレゼントを買っていない。
さすがにしびれを切らせて「プレゼント、早く決めてよ」と言うと、
「もう、もらったわよ」とさっさと帰ろうとする。あわてて追いかけると、
「いい時間をありがとう。最高のプレゼントだった」と笑った。

母がいちばん欲しかったのは、一緒に過ごす時間だったのだ。
今年も、母の日には一緒に買い物に行くつもり。恒例になりそうだな。
いい時間を過ごして、そして今年こそプレゼントを買おう。
それにしても、去年の母はちょっとカッコ良すぎだった。
お茶や食事まで、母にご馳走してもらっちゃったし。
今年は、 カッコイイ娘を見せつけてやらなくちゃ。

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