もはや、無条件幸福。

両親が、おばあちゃんと一緒に旅行をするという。
素敵な温泉旅館を見つけたおばあちゃんが、前々から行きたがっていたらしい。
ついては、3日ほど犬を預かってほしいと母から連絡があった。
私がまだ実家にいた頃から飼っているフレンチブルドッグで、大の仲良し。
久しぶりに一緒に過ごせるなんてうれしい。もちろん、大歓迎だ。
そして金曜日の夜、大荷物と共に父の車で我が家にやってきたのだ。

見慣れない部屋に、最初はそわそわと匂いを嗅ぎまわっていたけれど、
やがてソファの上でコロン。ふかふかのクッションにアゴをのせて、
上目づかいにこちらを見つめてくる。「ようこそ、ヨシオ君」
それにしても、その目は反則でしょ。たまらずギュッと抱きしめてしまった。
翌朝は、目ざめるとさっそく「ゴハン、ゴハン」の催促。窓をあけるときも
顔を洗うときも離れず、ずっと後をついてくるのだ。朝から食欲旺盛だね。
「そんなに焦らないの!」必死な顔に、思わず笑ってしまう。
散歩に行けば、大はしゃぎ。ぬいぐるみで遊べば、何度でもくわえてきて
いつまでも遊びたがる。そのくせ、歯みがきをされることがわかると
いくら呼んでも知らんぷり。ホント、人間の子どもと一緒だね。
近所に買い物に出ようとカーディガンを探していると、ソファの上に
置いていたカーディガンの上で、いつの間にかヨシオが丸くなって寝ている。
そういえば、父がいつもジャンパーを布団代わりされているとぼやいていた。
犬は、飼い主の匂いに包まれているのが何より安心なんだよね。
そして、買い物から帰ってドアを開けると、ヨシオが勢いよく走ってきた。
おしりをフリフリしながら足元にからみついてくる。フレンチブルドッグは
しっぽが短いので、おしりごと振るのだ。それがまた、たまらなくかわいい。

気づいたら1日中ヨシオとおしゃべりしていて、ずっと頬がゆるみっぱなし。
無条件に愛情を注げる対象があるって、すごいね。幸福感が半端ない。
実際、赤ちゃんやペットと触れあうと、愛情ホルモンが放出されて
心理的に癒される効果があるらしい。まさに、安心しきった無邪気な寝顔を
見ているだけで、心がやさしく満たされていく。ありがと、ヨシオ君。

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